COSTA RICA [人]
今日は自主上映会でした。
映画は「コスタリカの奇跡」
1948年に軍隊を廃止し、教育と福祉に予算を割り当てた国の話です。インタビューの中で、「小国が1万か2万の軍隊をもって強大な軍事力を持つアメリカに勝てますか?年間予算がミサイル1発くらいの国ですよ!」という言葉に現実をしっかりと見ていることを知ります。「軍隊を持てば私たちはいつでも戦争をする気があります」ということを「内外に言っていることと同じです」とも。
政治家も国民もたゆまぬ努力をして、国民自身が「わが子を兵士にはしない」という強い意思を持っていることは素晴らしいことです。
国民が人として尊ばれ、差別されない。目指すべき民主主義の形です。
そんなコスタリカでも今、経済格差が広がって中間層がいなくなり社会不安が増大していると。新自由主義経済は一人勝ちを目指しているけれど、中間層という消費者がいなくなれば結局は経済が成り立たない。富の分配が必要なのですが・・・
釈尊自身は、富の蓄積は必要であるし、それによって教団も庇護を得られ発展もすると言われています。祇園精舎の寄進がそうであったように、です。でも、それは釈尊の場合、魂の尊厳に昇華され=仏になるために必要であったのです。我欲のためではありませんでした。
欲との、絶え間ない戦いを一人ひとりが自覚する。どうもそれしか人が人らしく生きる道はないようです。