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良き時代を [人]

 明日は日蓮聖人の御命日法要、第737遠忌法要を営みます。本来は10月13日なので、月遅れの13日頃の土日に例年勤めておりましたら、当地では天領祭りや千年灯りの行事がバッティングするようになり、地域的にどうしてもそちらへ出なければならない檀家さんが出ておりましたので、1週間ずらしたのです。


 週間予報では昨日までは17日、雨になっておりましたが・・・夕方から降っている雨、どうやら明日は朝方止むようで、その後は曇りから晴れるようです。



 で、今日は朝から「畑でたくさん出来たから」と、里芋・大根・白菜、それにお店で買った志波柿などたくさん、「明日使ってください!」と持ってきてくれました。先日の柿に、身延せんべいもたくさんいただいていますので、明日は袋に入れて配ります。ありがたい話ですね。こんなつながりを次の世代に引き継ぐことができれば、と思いますが、どうなるのでしょう。



 私の世代は戦後の混乱も知りませんし、経済的には安定していました。大学に入ろうかという頃オイルショックで、一気に入学金が1.5倍に。石油資源は21世紀に入ったら枯渇するだろうと言われてました。それでも経済は右肩上がりの時代です。公害による環境問題は今でも尾を引いています。バブル景気があり、崩壊後の失われた10年という時代があり・・


 いろいろあったけれど、多分私ら60歳前後の者がこの日本では、歴史上一番恵まれた時代に生きることができたのだろうと思います。朝鮮戦争やベトナム戦争、中東の紛争など第2次大戦後も戦火が止むことはありませんが、この国が直接戦争に関わることもありませんでした。


 だからこそ次世代に「私たちが経験してきた良き時代を手渡しできれば」と思うのですが、世の中は常に変化しています。経済のグローバル化という名前で、企業は最低賃金の担い手を求めて次々と労働力を搾取していきます。働き方改革という名の高度プロ制度創設と、「人手不足の担い手を海外に求める」ということで今政府が画策している改正入管法が決定すれば、国内でもより安い賃金へと全体がシフトしていき、一握りの高給取りと大多数の低所得者たちが今以上にはっきりと分かれるでしょう。



 誰もが安心して暮らせる社会、文化、制度をもった日本国であって欲しい。それが正当な保守主義者の求める国であるならば、私は保守主義者だと思います。


 鍵は「誰もが」にあります。誰もが思い誰もが違和感なく共有できる。誰もが傷つけあわない浄土は人間に作れるのでしょうか?我欲の塊の自分たちを善導出来るのでしょうか?


 政府にはシステム設計と誠実な運営管理を、企業には雇用主としての誠意と勇気を、マスコミや社会、個人には偏見や誤解を増長しない勇気を求めます。





 お釈迦様は苦と共に楽があって、浄仏国土は作れると仰っています。誰もがその可能性を持っていると。信じたいですね。





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