心が動かない [人]
昨日の好天が嘘のような、北風が冷たい今日
それでも周回遅れのようにシュウメイギクが咲いて
こちらでは今が旬の万両の実が輝いています
TVでフィジーの海の美しさが映し出されていました。それを見て思うのは、それに負けない美しさの沖縄の海とサンゴです。あれほどの美しさを持つ自国の海を米軍と自衛隊の共同基地建設という名目で無残に壊している政府が、憲法に環境権を加えようと提案しようという自己矛盾。不思議ですね。
同じように、人手不足対策で外国からの技能実習生を受け入れている現状もTVで流されていました。ベトナムからが10万人と一番多いのだとか。12,3万円の手取りで月に8万円くらい本国に送金しているとも。公園などでチラシを配って募集し、応募者は40万円から100万円ほどの手数料を仲介業者に払って(借金して)日本に来るのだそうです。
それを見てイメージしたのは従軍慰安婦です。オランダ人やフィリピン人女性など強制的に慰安婦にされた人もいますが、国内や半島の人はほとんどが今の実習生制度で来たような待遇ではなかったのかと思います。「行けば給料が貰えて家族が養える。自分も家族も楽になる。自分が一生懸命働けば・・」 ところが、来てみると職場環境とか給料とか、約束が違うことが往々にしてある、だから無断で姿を隠し逃げる者がいる。あるいは借金があるから嫌でも働かざるを得ない。
従軍慰安婦と実習生 そこに共通しているのは、安い賃金でガンガン働かせることをなんとも思わない人権感覚です。強制性があったかどうかが問題なのではなく、貧しい人をまともに人とも思わない感覚が少なからず日本人の中にあるのではないか。矛盾していることに怒りを感じない、心が動かない感覚が普通の日本人にある、それを憂えます。
米軍の飛行ルートだって、アメリカ国内では住宅地の上を通らないんですよ。貴重なコウモリだと認定されたら、米軍機はその洞窟の上を通らない。沖縄の日本人はコウモリ以下の存在ですか?