美しい国ですか? [セピア]
ホトトギス
「事情があって先祖の写真を処分したい」とのこと。
写真は来年の精霊様送りの舟に乗せてお焚き上げしますが、額やガラスは一般ゴミとして出します。解体したら、裏から古い新聞が出てきました。
Mさん「 (・・)色つきやね 」
昭和35年3月10日木曜日の西日本新聞です。
ほぼ原寸大ですから、いかに字が小さいかわかりますね。小さくて読めない・・・
一面左には、【「竹島問題と新安保」で論戦】と竹島問題は51年前にもすでに問題になっており、「原子力発電のあり方とか、電力会社同士の合併による経営合理化問題」とか、「酔いどれオート三輪 中学生ら6人死傷」とか。
今と違うのは、「三池労組 非常事態を宣言 統制強化 職制と対決」くらいでしょうか。
じっくり読まないと実情は理解しにくいでしょうが、実は統制強化というのは現代にも当てはまる事態になりつつあって、都知事や府知事の教育現場への介入ともいえる条例制定など権力の乱用が起きています。
元々人は他人を縛りたがるもの、統制の下に置きたがり、上に立って命令したいのが人間というもので、それを修正するのが宗教であり道徳だったはずだけれど・・・お釈迦様の時代だって人の道に添わない者がたくさんいたのだから、50年前と今と変わらないからといって不思議がるほどのこともないのでしょう。教育が悪くて人間が粗末になっているわけではなく、本能がむき出しになっていることに気がつかないフリをしているわたしたち。
「美しい国日本」と言いながら心を荒廃させ、国土を汚染させ続けることはいかがなものでしょうか。
あるがまま [セピア]
拝殿にかかる注連縄と
鳥居の注連縄は
同じ時に架け替えたのかな?
ずいぶんと色もみかけも違います。
注連縄をかざり掃除をし、お祈りを捧げる人たちがいて守られている神社。
守られているようで、守ってもいる私たち。
神との契約とか取引とかいう気持ちはないだろうけど。
あるがままに
その「あるがまま」を伝えることが難しくなっていると思うこと、ありませんか?
譲る [セピア]
昨日の雨の中、お墓参りの2人。ごくろうさまです。
きょうは一転、昼からはお天気になって、マユミも輝いています。
ハナミズキも
マユミのカメムシは細長い赤黒、ハナミズキのカメムシはポピュラーな緑。住み分けしています。
好きなこと、好きなもの。 一番先にしたい自分が、「お先にどうぞ」と譲れるようになったら、たいしたもんだ。
強い者には [セピア]
きょうだいで法事の日取りを決めたのは、昨年のいつ頃だったか・・ずいぶん先の話だと思っていたら、もうその日になってしまいました。
いよいよ法要当日となり、
玄関の横にアレンジを飾りお客様をお迎えしました。
お経が終わり導師を勤めていただいた、玖珠の成覚寺 櫻木上人に先代の思い出などを語っていただきました。
「先代上人は強い者には強く、弱い人には優しい方だった」という言葉が何よりのお褒めの言葉でした。
亡くなって22年経っても、どうも父のことになると、グッとくるものが多くて言葉にならずちょっと困ります。
他人から受けた恩義はなかなか残らず、身内の想い出はうれしいことの方が多く残り、他人から受けた仕打ちはいつまでも引きずってしまうけれど、親の躾は振り返ってみればありがたい、ような気がします。
集合写真を撮り
お斎の会場に移動して
お斎の間に写真を飾り、
昔のアルバムを開き、
先代上人と出席された方々の若かりし頃の姿を拝見!
セピア色の中に見る我が姿
「いやぁ・・・私の結婚写真があったね~髪が黒々で あんなにハンサムやったかなぁ!」と、かなり薄くなった叔父さん。「これとこれ!をコピーしてくれんかな?」と三宝尊の写真所望の総代さんたち。30年も経つと、みんな変わりますね、忘れていることもあるし。