家族 [いのち]
花梨の実が落ちる季節になりました。
お墓参りに来た方が、階段に置いていってくれます。
昨日は、２週間に１回の病院行きでした。
廊下で順番を待っていると、向こうから来た女性が「バァちゃんが死んだ・・」と言いながら通り過ぎて行きました。その目線の向こうには、子どもさんでしょうか女の子が立っています。それから、旦那さんと姉妹たち。女の子たちは、私の横を通るとき袖で涙をぬぐっていました。女性の年頃から考えると、亡くなったおバァちゃんは、多分７０才になるかならないかでしょう。
大きな病院ですから、亡くなる方もいて当たり前のはずなのですが、廊下で聞く生の声はちょっとショックでした。日頃から「人は死ぬんや」と言っていてもです。
「バァちゃんが死んだ」と言った女性の顔が、またなんとも表現しようの無い、パッと見この人は笑ってるのかな？というような顔でありました。その言葉と顔が一致してなかったのです。バァちゃんというのは、多分ご自分のお母さんなんだろうなと想像します。「子どもたちになんて伝えようか」と考えながら、病室から１階へ降りてきたのでしょう。大きな悲しみの中にあるとき、笑顔のような顔になることはよくありますよね。
お孫さんたちに涙で送られるような人生を送ってきたのなら、幸せな方だったんだなとその時思いました。 家族とともに生き、慈しみとともに生きていけるようでありたいのですが、人を許すことの難しさもなかなかのものです。そう生きることは、まさに、「大火の中を、乾燥した藁を背負って通り抜けて火が点かないくらいの難しさ」と喩えられるくらいのものでありましょう。
年がいってもいかなくても、
涙で送られ、笑顔で語られる人生でありたいですね。
2010-10-16 21:21
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コメント(4)
病気の経過は徐々に快方に向かっているのでしょうか？
一病息災ですね。
お大事に。
by 一輪草 (2010-10-17 10:12)
一輪草さん 先生に、「今年いっぱいは薬飲まんとだめでしょね～」と言われたくらいの軽さのようです・・・お互いさまで、体も大事にいたしましょう。
by gonntan (2010-10-17 18:55)
お身体如何がですか・・・
病気の私が言うのも何ですが・・お大事になさって下さいね。
最後の言葉、ホントにそうありたいですね。
by ちゃーちゃん (2010-10-19 23:02)
ちゃーちゃんさん お医者さんの一言が身に染みます。やっぱり優しい言葉をかけられたいですよね。
by gonntan (2010-10-21 22:00)