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マニュアル [時事]

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西日本新聞朝刊1面より掲載 【弾道ミサイルやゲリラによる攻撃など「いわゆる有事に備えた住民の『避難誘導マニュアル』を作成していない市町村が、全国でも、九州でも、全体の約4割にとどまっていることが総務省消防庁への取材で分かった。国民保護法は武力攻撃などを受けた際、市町村が避難住民を誘導しなければならないと定め、「努力規定」としてあらかじめ同マニュアルを作成しておくよう求めている。テロの脅威が国際的に高まり、北朝鮮や中国が軍事力を増強する中、住民保護の取り組みに遅れが生じている形だ。】と書かれていますが、

同紙30面には沖縄戦の教訓として【自衛隊は有事に住民を守れるのか。戦術研究を担う陸自富士学校の関係者らがつくるサークルの機関誌に12年、「離島の作戦における普通科の戦い方について」と題する論文が載った。与那国島などの防衛を「事前配置の部隊のみでは敵の侵攻撃破は困難。逆上陸による増援か奪回作戦が必要となる」と分析。住民保護の記述は見当たらない。ある陸自幹部は「基地が攻撃対象になるのは当然。一番やっかいなのは住民避難だが、そんな話をすれば駐屯地の新設に支障をきたす」。防衛問題に詳しい中京大の佐道明広教授も「自衛隊は外敵対処が第一の任務。戦闘の最中に住民避難に回す余力はないだろう」と指摘する。】

 本格的な地上戦が始まった時にどこにどのように避難できるのですか?武器もない、戦闘能力もないのに・・「くれぐれも自衛隊のお邪魔をしない、お荷物にならないようにお願いしますね」ということでしょうか。

 マニュアル作成に意味があるとすれば、大災害やテロくらいでしょうね。地上戦となったらマニュアルなんかあってもないのと同じです。

 

 私は戦争状態突入やテロの危険性を考えた時に、「人はいつか死ぬものである」という覚悟だけは誰でも持っていなければならないのだと思います。

 問題は「どう死ぬのか」です。もし仮にこの国が戦地となった時に、相手を殺してでも生き抜く覚悟を持っているけれど、万策尽きてやむなく死ぬのか。自分は人は殺さないと覚悟して死んでいくしかないのか。

 過去の戦争経験者も銃後の人たちもまったく思想信条に関係なく、死んでしまったり、生き延びたりしました。運よく生き延びることができれば儲けものですが、それでもいつかは死んでいく。

 

 

 家族のためなら  この国のためなら 敵を殺して生き抜く意思と 死ねる覚悟と

 私はどんな理由をつけられようが人は殺さない覚悟と

 あなたはどちらを選びますか

 どこかでひっそりと暮らすこともぬくぬくと逃げおおせることもできません

 

 

 美しい国 美しい海 愛しあい助け合うべき家族のためにどれだけ犠牲になれるのか

 道徳を教科にし 憲法九条二項を変えるというのは、そういう意味です。

 

 平時に国民の身体財産思想を守ることは国として最低限の務めです。それをしなければ、しているように見せかけねば、国家としての信用を保てません。「平時にはどんな犠牲を払ってでも守る」と示しているからこそその代償として戦時には、国民が国の形と国家権力を遂行する人たちのために犠牲となってもらえるのです。 今国家が推進しようとしている道徳は、国民が自から犠牲になるのだと思うように仕向けるための方策です。平時に国民を守る意思のない国家に忠誠を尽くせるとしたら、かなりおめでたい思考だというしかありませんね。

 

 


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コメント 3

majyo

先ずびっくりしたのは避難誘導マニュアルと言うのが努力目標としてあるのですね。
原発事故の避難路も確定しない時点での再稼働を言っているのに
おかしくないですか?
自衛隊は、戦闘の真っ最中は住民を避難させる余力はないと関係者は言うのですね。
それで、海外の日本人には指一本触れさせないと
海外派兵するのですか?
もし地上戦になったら、私たちは殺されよう!と家では話しています。
悪夢にうなされるくらいなら死んだ方が良いと個人的には思います
とにかく、今の為政者が作る道徳と言うものを見ていませんが、
信用できません


by majyo (2015-02-12 20:54) 

gonntan

majyoさん 現場の者の意見が通らないくらい上の方の理屈は飛んでいるってことですね・・まるで旧日本軍を見ているように。
by gonntan (2015-02-12 22:28) 

momotaro

物騒な時代になってしまったのですねー
精一杯、戦争をしないように立ち回ってもらわないと…
by momotaro (2015-02-12 23:00) 

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