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実は人種問題だった [本]

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  ♪ 白地~に赤~く ♪

 『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』の著者 矢部宏治氏はこう言っています。

 国際連合において日本とドイツは敵国条項を適用されてきたが、

(p238)「ドイツは第2次大戦後、広大な領土をポーランドやフランスに割譲することを認め、国家としての『謝罪外交』も展開し、必死になって『過去の克服」をおこなうことで「新しいヨーロッパ」の中心国としての地位を固めてきました。中略 現在のドイツを『アメリカの属国』だとか、国連憲章における『敵国』だという人はどこにもいないでしょう。 (P239)第5代首相のヘルムート・シュミットも、周辺諸国の融和政策を推し進めました。彼は 中略 日本の外交問題について意見を求められるたびに、『日本は周囲に友人がいない。東アジアに仲のいい国がない。それが問題です』と礼儀正しく、しかしはっきりと助言してくれました」 (P241) それにひきかえ日本は 中略 講和条約に通常書かれるはずの敗戦国としての戦争責任も明記されず、賠償金の支払いも基本的に免除されました。そして過去に侵略をおこなった韓国や中国などの周辺諸国に対しては、贖罪意識よりも経済先進国としての優越感を前面に押し出すようになり、戦後七〇年のあいだ、本当の意味での信頼関係を築くことが、ついにできませんでした。

 その結果、日本は世界でただ一国だけ、国連における『敵国』という国際法上最下層の地位にとどまっているのです。」

またP224には「沖縄や本土の『人権条項の適用除外』の源流は、国連憲章『敵国条項』だった」として、

「日本の講和条約をめぐる問題については、(敵国条項によって)国連憲章は効力を発揮しないので、沖縄の米軍基地問題について、いくらそれが人権を侵害しても、国連人権理事会はアメリカ政府に対し勧告をおこなうことはできない。しかしそうした現状を放置していることは、沖縄人(琉球民族)という『人種の違う民族』への差別に当たるとして、日本政府に対し勧告することはできる

米軍やアメリカ政府が沖縄で何をしようがそれは・・・(国際法上も)人権侵害ではなく、人種問題の放置として日本政府へ勧告できる・・・誰が聞いてもショックな話ではありませんか?

他にも「日米安保条約の潜在的な敵国は実は日本である」などひょえ~~なことが検証してあって、目からポロポロ剥がれるものがあります。日本人なら右であろうが左であろうが涙なしでは読めない本かもしれません。

 

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  高みにて


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コメント 5

momotaro

真実に迫っているような指摘ですね。
そうなのかー、そうかもしれない…!
どうすりゃいいの?
みんなが正しい認識を持たないといけませんね、まずは。

by momotaro (2015-01-24 22:16) 

gonntan

momotaroさん これからは「主権者である私たちが正しく事実関係を知っていること」が肝だと思いますね
by gonntan (2015-01-25 19:16) 

majyo

この本も読みたいと思っています。
涙なくして読めないとは・・・・
酒は涙か溜息かという歌がありますが
日本も涙か溜息なんでしょうね
by majyo (2015-01-25 20:06) 

gonntan

majyoさん 図書館にあって欲しい本No.1です。
by gonntan (2015-01-25 22:27) 

majyo

gonntan様
図書館は1冊しかなく 14人も待っているので
昨夜アマゾンに注文しました。
2.3日後には届くでしょう。ありがとうございました
by majyo (2015-01-26 08:05) 

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