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澤地久枝さん [人]

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大分市での講演会に行ってまいりました。御年83歳とは思えないしっかりした記憶とお話、たいしたものですね。

 

 これは私見ですが、大日本国憲法から現行憲法へ変わった中で一番重要なことは、国民が主権者になったことだと思います。主権者が天皇から国民になったことは戦争放棄に匹敵するほど当の私たちにとって実は重要なことなのです。時々「日本国憲法は押しつけ憲法だからダメだ」と言う方がありますが、そう言っている方々には主権がどこにあるかということが問題であり、癇に障るというのが本当のところなのだろうと思います。そうして、当の私らは「押しつけ憲法と言われる法によって、ありがたいことに」自分たちがこの国の主人たる主権者になれているとは自覚していません。

 主権者でなかった先の大戦の時なら侵略戦争も自分たちの責任ではないと言えるでしょう。でも、戦後70年も経って、福島第1原発の事故後の対応や再稼動問題、特定秘密保護法や解釈改憲の問題にしても、まるで他の国の他人の事であっていることのようにしていて良いのでしょうか?責任ある大人以上に子供たちのほうが自分に降りかかる火の粉と感じているようです。この国の主人は私たち国民なのに、です。

 

 きょうお見えになった水子供養の方々は笑顔の素敵なご家族でした。子どもさんを連れての水子供養は30年以上の僧侶生活でも初めてです。他人の私が見ていて幸せになれる、若いけれど「共に生きることの喜びを知っている人たち」でしたね。人生の主人って、そういうことです。共に生きることの喜びを素直に言い表せる、人としての誇りも痛みも分かち合える人たちが主人となって住む国をつくって生きたいものです。 


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aya

ご無沙汰してしまいました。
戦争の無い、平和憲法。今の世界の情勢では仕方のない事なのかしら。
集団的自衛権、どう考えたらいいのか、正直わかりません(・・;)
by aya (2014-07-20 21:59) 

gonntan

ayaさん どちらの立場を取るにしても、私たちはしっかりとした大人の覚悟を持たねばなりません。政府が勝手にやったのだからという言い訳は主権者としてもう通用しません。だからこそ、解釈で変えてしまうというのはやりすぎです。首相は首の挿げ替えが効くけれど、国民はずっと国民ですから。
by gonntan (2014-07-20 22:09) 

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