功徳の主は [仕事]
一周忌の法要がありました。
お経後のお話に「今のように心が病む時代、経済的なことも大事なことですが、自分が元気になるだけじゃなくて、次の代まで良いものを伝える気持ちをもちたいですね。」
というような趣旨の話をした後で、「今日はお宅の宝塔様を、妙榮寺のHPに載せさせてもらおうと思って、カメラ持ってきたんですけど」と言ったら、「うちの宝塔様は、あの写真の金次郎さんが孫のために建てたものなんよ!」と言うではありませんか。
孫のため?
「私の祖父の金次郎さんがね、孫の4歳の時に建てたものだと裏に書いてある。大正4年だったかな~孫の芳雄は私の兄ですよ。まぁ行ってみましょうか?」
たしかに、「功徳主 森山金次郎 孫芳雄 四歳」と書いてありました。
これってすごいことですよ。今まで私が市内で供養させていただいた宝塔様は、水難供養や病気平癒のお礼といった直接的なものがほとんどでした。「法華経を弘めるために」という尊い目的の中でも、孫のために約7万字の川石を集め、きれいにしてお経を認(したた)め、宝塔を建立するなんて。
まさに、次代の子らのために志を明らかにした行為だと思います。
自分のために立派なお墓は建てても、一字一石の宝塔を建てて仏法を顕彰するようなことは中々しない。できない・・・
93年前の 大正四年四月二十八日 立教開宗会の時に
教えを尊び 自らも行い 子らに託す
この宝塔を見た方々、触れた方々、祀る方々の行く末を念じつつ
2008-07-03 22:08
nice!(2)
コメント(3)
一度、拝見したいものです。
by フクロウ (2008-07-03 23:11)
昔の人は宗教心が有ったのですね・・・
先祖の事迄繁栄を願って??仏法の繁栄??
立派です。
by ちゃーちゃん (2008-07-04 11:57)
フクロウさん お久しぶりです。この宝塔様は、大鶴駅の近く、ガソリンスタンドの裏にありますよ。
ちゃーちゃんさん 「今も昔も、いつもその瞬間にしか自分はいない」と思うのですが、この方はほんとうに立派な志を持ち、且つ伝えようとされたことが素晴らしいなぁと思います。
by gonntan (2008-07-04 21:55)