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自給率 [時事]

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食料自給率目標引き下げへ

西日本新聞 2014.4.23より

【 農相の諮問機関である食料・農業・農村政策審議会は22日、カロリーベースで50%を目指す現在の食料自給率の目標が「過大な設定」との認識で一致した。これを受けて政府は、2015年3月の決定を目指す新たな目標を引き下げる見通しとなった。

 今後はコメや小麦などの品目ごとに、現実に見合った需要量や生産量を算出した上で、詳細な目標値を詰める。食料自給率は12年度まで3年連続で39%と横ばいで、新たな目標は40%台前半まで下がる可能性もある。

 現行の計画は、20年度に自給率を50%に高める目標を掲げる。コメの1人当たり消費量の拡大を見込んでいるほか、小麦などに関しても作付けが可能な水田の全てで1年に2回別の作物をつくる二毛作を行うことを想定している。

 しかし、足元では農地面積が減るなど当初の想定との開きが顕著になりつつある。この日の審議会では「現実に見合った数量になっていない」などと批判する意見が出た。

 審議会は、ことし1月から議論を開始。食料自給率の目標のほか安倍政権が掲げた10年間での「農業・農村全体の所得倍増」という目標達成への道筋を含めた内容を、農業政策の長期的な指針となる「食料・農業・農村基本計画」に盛り込む。】

 

 総人口も減るけれど、農地も耕作者ももっと急激に減る中、食糧安全保障とのつじつまをどのように合わせようとしていくのか・・今の政府関係者はなんでも「現実を見よ!」と言うのがお好きだけれど、

農水省のHPでは、先進国の中で最低の食料自給率だと書いています。そのレベルをさらに書き換えるのですね。カロリーベースで40%台ということは、輸入が止められる何かがあったら国民の6割は餓死するということですか。

 審議会のメンバーは、太平洋戦争のときに日本軍が現地で食料を調達して現地民を苦しめたこと、戦病没兵士230万人のうちの140万人が餓死であった という事実をすっかり忘れてしまっているのです。満足な武器もなければ食べ物もないという地獄に追いやった大日本帝国のやり方そのままの頭の持主たちですね。生物のとしての人間は飢えに弱いという事実、食べなくたって平気なサムライではないという現実であって、実情に沿った数字を揃えるのではなく、国民を飢えさせないために現実的にできる政策を実行するための農水省であって欲しいです。数字合わせなら誰でもできます。食料をないがしろにしてはなりません。

 


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