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破る [人]

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 西日本新聞 2013.10.25 2面より

 【  「婚外子」保守派が抵抗  自民党の保守系有志議員が24日、結婚していない男女間の子(婚外子)の遺産相続分を、法律上の夫婦の子(嫡出子)の半分とする民法規定を違憲とした最高裁決定に関する勉強会を国会内で開いた。違憲判断を受けた法改正について、拙速な党内手続きに反対する方針を決め、来週にも家族制度の在り方を考える議員連盟を設立することを確認した。勉強会には、西川京子文部科学副大臣や木原稔防衛政務官ら約20人が出席した。民法改正に関し「家族制度が壊れる」「正妻の子と愛人の子を同じ扱いにしていいのか」との異論が噴出した。】

  現行規定のままで家族制度が維持できているのか・・・

 民法によって家族制度が維持できていると信じられるなら、「憲法違反だろうがなんだろうが >< 私たちは民法は変えないよ!憲法のほうを変えてやる!」ということになるのでしょうが・・・

 愛人を作って婚外子を設ける方は民法規定のことなんかかまっちゃいないでしょう?いろんな事情があってそういうことになった人たちでしょうから。最高裁の判断は、「どちらの家庭に生まれようと子供に責任はないのだから、子の不利益になることをするな」ということでしょう?

 「正妻の子に不利益を被らせてはならない。家族制度を守れ!」 現行民法のままで家族制度は維持できていると信じている方々は、自民党の改憲案のように「家族はお互いに尊重しあわなければならない。助け合わねばならない」と変えて、国が家庭環境の監視を促したり、扶養を強制することにも諸手を挙げて賛成するのでしょう。

 昔もそうであったように、「人は斯くあらねばならない」という道徳を法律によってがっちりと強制したい人々なわけですね。そうして、いきつくところは「日本全体がひとつの家族」かのように教育し、お上の言うことに従わせたい。

 「拙速な党内手続きをするな」といえば、きょう閣議決定された特定秘密保護法案なんかその最たるものじゃないかと思うのですが、そちらのほうの心配はなさらないのですね。国会議員の国政調査権を制限し、高級官僚の冤罪も作り上げて無理やり従わせられるくらいお上には美味しすぎる法案です。

 監視と強制、秘匿と服従、その言葉から美しい日本は連想できませんけど。

 

 

 さて、これは

 宗門のニュースですが、

 九州教区第36区選出の宗会議員さんに、今回宮崎の女性僧侶がなられるようです。ご本人の意思はもちろん、選挙区として「適当である」と判断されたのですから画期的なことです。私の記憶では、日蓮宗の女性宗会議員は初めてです。本山の貫首さんも聞いたことないです。女性の視点は当然として、人として、僧侶としての理想をしっかりと掲げての活動をお願いします。殻を破れるように応援しますよ。

 

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