最大の敵は [本]
フウラン、咲き始めました。
先日ご紹介した「わら1本の革命」(福岡正信著)の
P174から
「人間は自他を分別する。自己を愛する如く、汝の敵を愛せよと言ったキリストの言葉も、自他を区別しての自己であり、他人であるかぎり、人間の愛憎は消えない。邪悪の自己を愛する心が、憎しみの敵をつくっているのである。自己を愛する前に、先ず人間の分別による知恵を憎み、自己を斬ることが先決である。キリストの言葉は、裏がえせば、汝の敵を憎むごとく、汝自身を憎めである。人間にとって最初の最大の敵は、己れ自身である。
(中略)
城を築くことは、すでに悪である。城主の人柄による。自衛のためだと弁解しても、城は近隣を威圧する。守ることは、すでに攻撃である。ごろつきは、いつもなぐりこみを恐れての自衛のためと言って武器を備え、扉に鍵をかける。守ることは攻めていることであり、攻めるのは守るためといえる。自衛兵器が常に戦争仕掛け人に口実を与えるはめになる。攻撃と防御は同一物である。弱者ほど、鎧に身を固めた強者になりたがる。馬鹿殿様が堅固な城寨に武器を貯えたときが、一番隣国にねらわれる秋である。
(中略)
倚らば大樹の蔭というが、雷雨の時は、大樹の下ほど危ない。まして次の戦争では、最初にねらわれる核の傘の下に避難するほど馬鹿なことはないが、現実にはその傘の下で耕している。国の内から外から危機が迫っている感じがする・・・」
「邪悪の自己を愛する心が憎しみの敵をつくっているのである」
誰しも自分が邪悪であるなんて思っていませんよね。自分ほど正しい者はいない、と思っている。けれど、憎しみはそういう自己愛とか、家族愛などから生まれてくるのだと著者は言います。
「自他を分別するな」 思わず、行なわずは難しいですね。
でも、一人ひとりの小さな思いがこの世界をつくり、動かしていることは事実です。
憎しみは自分の内にある。愛は自分の内にある。 自他を分けることから始まる。
含蓄のある内容です・・・そう言う事ですネ。
by ちゃーちゃん (2013-06-27 00:22)
ちゃーちゃんさん こんばんは!「分けるな!」って言っても、分けることがお利口さンだって思ってるから、難しいですね。
by gonntan (2013-06-27 21:25)