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品格なき道徳 [人]



 ヘイトマンガ「嫌韓流」シリーズや違法コピーのマニュアル本のみならず、アダルト雑誌や成人向け漫画を出版している晋遊舎の社長が「日本教科書株式会社」を立ち上げ、住所も全く同じビルにあるのだそうです。何でも、売れるものなら、それこそ何でも売ってやれ!の会社が、道徳の教科書をつくる。しかも巻末には「国を愛し、伝統や文化を受け継ぎ、国を発展させようという心」「家族を大切にし、家族の一員として貢献しようという心」等内容項目ごとに4段階で自己採点させるのだとか。


 アソウ大臣が「森友問題はTPP11より重大と考えているのが日本の新聞のレベル。1行もTPPに触れていない」と参議院の委員会答弁で仰ったそうですが、そこまで経済優先を言うなら国家の品格はどうなのでしょう。TPP11では著作権の保護も入っているようですが、コピーや偽造は許さないという趣旨で行くなら、公文書の改竄はどうなのか?公文書が改竄されることが堂々と通ってしまうような国を、誰がその国の政治家や官僚たちを信用するでしょう?議事録を作らない政府機関を誰が信用するでしょう?公文書の正確さは国家組織の信用を担保するものであり、それがなければそこで働く人たちの信用も保証されません。どんな組織でも信頼されないものであって良いはずはないのです。


 品格が経済に裏打ちされることが多々あることも否めませんが、経済が品格に圧倒的に優先するという考えは卑しいものです。まして品格なき道徳は奴隷の奨めでしかありません。


 品格のない人たちが道徳の教科書を作りそれが検定をパスする国。おかしいですよね。それが現在のこの国の現状なんです。


 そういえば「問題は右でも左でもなく下である」の中で次のように指摘されています、「安倍をはじめ、周辺に集まる連中に共通するのが、日本語を大切にしていないこと。これは我が国の伝統に対する姿勢を示している。」


 彼等が自称保守であることの驚き。


 金よりも命よりも大切なものは何か?



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 まぶしいくらいの陽差しの中で



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