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劇薬は反動を産み出す [人]

 リベラルと保守について



イギリスのエドモンド・バークという政治思想家の、『フランス革命の省察』という本から次のように述べています。

【 保守の立場を「人間は知的にも倫理的にも不完全な存在として、過去現在未来にわたって存在している。そういう人間が作る社会は、やっぱり不完全じゃないですか。」「頭の良い1人が書いた設計図とか思想よりも、多くの無名の人たちが時間をかけて紡ぎ上げてきた経験値であったり良識、それは伝統や慣習として姿を現すものですが、そういうものにまずは依拠してみるのが重要じゃないか、と」「永遠の微調整で漸進的な改革を常にやり続けていくのが保守的な世界認識。変えていくのは徐々にでなければいけない。劇薬は反動を産み出す。これが保守の考えです。」


 「永遠の過渡期を生き抜く智恵」は


 「断じて変えない」

 「古いものにしがみつく」わけでもない 



 保守は、「こうすれば必ずうまく行く」という左派的な思想はとりません。だから丁寧に合意形成をしていくんですね。なぜかというと、保守政治家には「自分も完全ではない」という認識がある。間違っているかもしれない。だから、いろんな人たちの意見を聞いてみよう、と。少数者の意見に「なるほど」と思えば、その意見を反映して合意形成をしながら一つ一つやっていく。これが伝統的な保守政治家のスタイル。だから、「議論」とか「対話」を重視してきた。 


 それが求められている、のだと。




 1人の英雄に頼らず

 1人の断言に踊らされず

 普通の人たちが持ってきたコモンセンスを活かす
 今の日本に「議論や対話を重視する」真っ当な保守政治家がいるのかどうか?

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